bitcastleFXは詐欺?入金ボーナスで出た利益を「ガイドライン違反」として没収し出金を拒む海外FXの実態と口コミ・評判・返金対策

今回の相談は、海外FXのサービス「bitcastleFX」の口座に、銀行振込で入金したのが始まりです。消費者庁も、日本で登録を受けていない業者とのFXでは「利益が出たが出金できない」といったトラブルが多発していると注意を呼びかけています。

相談者は、bitcastle.ioの取引画面で入金額を大きく上回る利益を見て出金を申し込みました。ところが出金は取り消され、利益は没収されたうえ、口座も凍結されています。

調べると、bitcastleFXは金融庁の無登録業者の一覧に載っており、利益を取り消せると定めた取引ガイドラインは英語の文書しか用意されていませんでした。ブログがうたうモーリシャスの免許も、契約書には持ち主の名前が書かれていません。

本記事では、bitcastleFX自身の規定やヘルプを金融庁と現地の当局の公開情報と突き合わせた結果について弁護士が解説します。入金ボーナスを勧められたときや出金を拒まれたときに、確かめたい点もまとめます。

bitcastleFXに関するトラブルの概要

出金前に確認したい三つの事実。クレジットは出金できない。金融庁の掲載情報を確認。出金取消の相談がある。事案名「bitcastleFX」を右上に示す説明図。

相談者は、海外FXのサービス「bitcastleFX(ビットキャッスルFX)」の口座に銀行振込で入金し、取引の画面に表示された利益を引き出そうとしました。ところが出金は取り消され、利益の没収と口座の凍結を告げられています。

この章では、bitcastleFXが入金した人に何を上乗せすると宣伝しているのか、日本でどのような立場の業者なのか、同じような相談がどのように続いているのかの3点を事業者自身のページと公的機関の資料で確かめます。

bitcastleFXは入金額に最大210%のクレジットを上乗せすると宣伝する海外FXのサービス

bitcastleFXは、暗号資産の取引所「bitcastle」を運営する会社が同じアドレス(bitcastle.io)で提供しているFXのサービスです。取引所は「2022年8月に誕生したグローバル暗号資産取引所」と紹介され、「全世界累計利用者数」は「1,000,000+」とされています。

取引には、MT5という取引用のアプリを使います。ヘルプセンターには「<累計1,000万円までもらえる>bitcastleFXのスタンダード口座に入金で最大210%分クレジットプレゼント!」と題したキャンペーンの案内が載っています。

▼入金で最大210%分のクレジットを宣伝するbitcastleFXのヘルプ

bitcastle-入金で最大210%分のクレジットを宣伝するbitcastleFXのヘルプ

出典:bitcastleFX ヘルプセンター

クレジットとは、入金した額に上乗せされる取引用の資金のことです。同じ案内の注意事項は、その扱いを「■クレジットは取引にのみ使用可能で、出金はできません。」と定めています。

つまり、取引の画面の残高にはクレジットも含まれ、表示された額がそのまま引き出せるわけではありません。出金を申し込んだときにクレジットがどう扱われるかは、後の章で事業者自身のヘルプをもとに確かめます。

日本で登録を受けていない業者として金融庁の無登録業者の一覧に載っている

金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」には、令和7年4月の欄に「bitcastle LLC」が載っています。内容は「インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの」、備考は「当該業者が提供するサービスの名称は「bitcastleFX」である。」です。

消費者庁は、FXの取引を日本の居住者に提供する業者について「日本に居住する者に対してFX取引を業として行うには、金融商品取引業の登録が必要です。」と説明しています。bitcastleFXは、日本で金融商品取引業の登録を受けた業者ではありません。

サイトの下部にも「法人名: bitcastle LLC」と表示されており、本記事で取り上げるのは、実在の名前をかたる偽サイトではなくbitcastle LLC自身が運営するサービスです。運営会社と所在地、金融庁と関東財務局の警告の中身は、次の章で詳しく取り上げます。

入金ボーナスで出た利益が出金の段階で取り消されたという相談が続いている

Yahoo!知恵袋やXには、bitcastleFXで入金ボーナスを使って利益が出たのに、出金を申し込むと「ガイドライン違反」や「規約違反」を告げられ、利益を没収されたり口座を凍結されたりしたという書き込みが、2024年11月から2026年9月まで続いています。

消費者庁は、無登録業者とのFXの取引で起きている相談の中身を次のように挙げています。

金融商品取引業の登録を受けていない業者(無登録業者)とのFX取引にかかるトラブル(※1)が多発しています。消費者保護の観点から、無登録業者との取引はしないでください。
(※1)利益が出たが出金できない、出金申請をしたが返金がない、連絡がとれないなど。

これらの注意喚起が本記事のトラブルと同一の案件であることまでは確認できませんが、注意書きの最初に挙がる「利益が出たが出金できない」は、相談者が出金を申し込んだ後に受けた扱いそのものです。書き込みの中身は、口コミの章で投稿日とともに紹介します。

入金に上乗せするクレジットを掲げる海外FXから口座の開設や入金を勧められたら、金融庁の無登録業者の一覧でサービス名と会社名を引き、載っていれば入金する前に専門家に相談してください。

【参考】

・bitcastleFX-<累計1,000万円までもらえる>bitcastleFXのスタンダード口座に入金で最大210%分クレジットプレゼント!(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/42291331274777)

・bitcastle-bitcastleについて(https://bitcastle.io/ja/about-us)

・金融庁-無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について

・消費者庁-無登録業者との外国為替証拠金取引(FX)にご注意ください!

bitcastleFXへ誘導され被害につながるまでの経緯

問題が表れたのは出金申請後。初回の資金は取引で損失。再入金後に利益が表示。申請後、出金が取り消された。事案名「bitcastleFX」を右上に示す説明図。

ここからは、相談者がbitcastleFXに入金してから出金を取り消されるまでを、入金・取引・出金の3つの段階に分けてたどります。お金を送った段階ではなく、引き出そうとした段階で問題が起きている点に注目してください。

海外FXの口座へ銀行振込で入金し最初の資金は取引で失った

相談者は、bitcastleFXの口座に銀行振込で入金しました。振込先はいずれも国内の法人名義の口座で、契約の相手であるbitcastle LLCの名前ではありませんでした。銀行振込での入金は、bitcastleFX自身が案内している手順で、申し込むと振込先の口座が画面とメールで示されます。

相談者の説明では、最初に入金した資金は取引の損失でなくなりました。この時点では、出金を申し込む前に資金が尽きているため、引き出せるかどうかを試す場面はありませんでした。

再び入金して取引すると数日で入金額を大きく上回る利益が表示された

相談者は、その後あらためて入金し取引を再開します。今度は数日の取引で、画面の利益が入金した額を大きく上回るまでに増えました。残高の数字だけを見れば、元手を取り戻したうえに大きく増やせたことになります。相談者は、その利益の分を受け取ろうと出金の手続きに進みました。

出金を申し込むと取消の記録が付き利益は没収され口座も凍結された

出金を申し込んだ後、取引の画面の履歴には、出金の処理と出金の取り消しの記録が並びました。相談者は、利益を没収され口座も凍結されたと説明しています。出金の取り消しについては、bitcastleFXからメールでの通知も届いていました。

口座が凍結されたことで、振り込んだ資金も画面の利益も、相談者の側からは動かせなくなりました。被害につながったのは、取引で損をした場面ではなく、利益が出て出金を申し込んだ後にその出金が取り消された場面です。

bitcastleFXの関連サイトの情報を調査した結果

サイトの説明と公的記録を照合。取引所とFXは同じドメイン。暗号資産とFXで警告。登録業者として見当たらない。事案名「bitcastleFX」を右上に示す説明図。

bitcastleFXについて、サイトそのものが示す運営会社と提供先の説明、金融庁と関東財務局の警告、本拠とされるセントビンセント・グレナディーンの当局の公示の3点を公開されている記録で調べました。調べた項目と結果は、次の表のとおりです。

項目内容
サービス名bitcastleFX(同じ会社の暗号資産の取引所は bitcastle)
取引サイトbitcastle.io(FXは bitcastle.io/ja/fx)
運営会社bitcastle LLC
所在地セントビンセント・グレナディーン
契約の準拠法セントビンセント・グレナディーンの法律
ドメインの取得日2019年6月3日
日本での登録なし(金融庁と関東財務局が警告)

bitcastle.ioは取引所と同じアドレスでFXを提供し取引所は日本の居住者に提供しないと書いている

bitcastle.ioは、ドメインの登録情報によれば2019年6月3日に取得されたアドレスです。FXの画面は暗号資産の取引所と同じアドレスの中にあり、ヘルプは取引所にログインしたまま「FX取引を開始」ボタンでFXへ移れると案内しています。

そのFXのトップの下部には、会社の名前と所在地とともに次の一文が載っています。

暗号通貨とバイナリーオプション取引を提供しているbitcastleは、現在、特定の管轄地域(米国、カナダ、英国、オーストラリア、フランス、日本、シンガポール、ベトナム、中国を含むが、これに限定されない)において、居住者や市民、代理店または代表者を通じたユーザーに対してサービス・商品の提供をしておりません。

▼日本に提供しないと書くbitcastleFXのトップの下部

bitcastle-日本に提供しないと書くbitcastleFXのトップの下部

出典:bitcastleFX

日本語のサイトで暗号資産の購入を案内しながら、取引所は日本の居住者に提供していないと書いていることになります。一方、すぐ上に並ぶFXの対象外の国の一覧に日本は含まれておらず、FXについては日本の居住者を対象から外していません。

金融庁と関東財務局が暗号資産とFXの2つで警告を出している

金融庁は、2024年11月28日に「無登録で暗号資産交換業を行う者について(Bitcastle LLC)」を公表しました。内容は「インターネットを通じて、日本居住者を相手方として、暗号資産交換業を行っていたもの」で、前の項で見た「日本…において…提供をしておりません」という表示とは食い違います。

関東財務局は、2025年4月25日にFXについて警告を出しました。警告の表には、次の注記が添えられています。

※下記は、勧誘資料等に基づいて記載しており、「業者名等」「所在地又は住所」は虚偽の可能性があります。

▼bitcastleFXの名前を挙げた関東財務局の警告

bitcastle-bitcastleFXの名前を挙げた関東財務局の警告

出典:関東財務局

備考の欄には、サービスの名称が「bitcastleFX」であることに加え、所在地が、すでに警告を受けたほかの6つの業者と「同様もしくは酷似」していると書かれています。

本拠のセントビンセントの当局は暗号資産の事業者を1社も認めていないと公表している

bitcastle LLCが所在地とするセントビンセント・グレナディーンの金融サービス庁(FSA)は、2026年4月29日に暗号資産の事業者についての公示を出しています。

As at the date of this Notice, NO entity is registered, licensed, or authorised by the FSA to operate as a VASP in St. Vincent and the Grenadines.

▼暗号資産の事業者を1社も認めていないとする現地当局の公示

bitcastle-暗号資産の事業者を1社も認めていないとする現地当局の公示

出典:Financial Services Authority(St. Vincent and the Grenadines)

公示の日の時点で、暗号資産の事業者(VASP)として登録・免許・認可を受けた者は1社もないという内容です。この公示がbitcastleを名指したものではありませんが、同じ所在地で暗号資産の取引所を運営するbitcastle LLCも、現地で暗号資産の事業者として認められていない可能性があります。

あわせて、次の2つの記録も見ています。

  • Googleセーフブラウジングの透明性レポートでは、bitcastle.ioに危険なサイトとしての表示はありませんでした。ただし、表示がないことは安全の根拠にはなりません。
  • 金融庁の金融事業者一括検索で「bitcastle」を引くと、2件とも無登録で警告を受けた業者として表示され、登録を受けた業者としては見当たりませんでした。

口座を開く前には、サービス名と会社名で金融庁の一括検索を引き、無登録で警告を受けた業者として表示されたら入金しないでください。すでに入金している場合は、取引の画面と届いたメールを保存したうえで専門家に相談してください。

【参考】

・bitcastleFX(https://bitcastle.io/ja/fx)

・bitcastleFX-銀行利用での入金方法(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/42102076907545)

・bitcastleFX-Client agreement(https://mt5.static.bitcastle.io/prod/bitcastleFXTermsandConditions.pdf)

・金融庁-無登録で暗号資産交換業を行う者について(Bitcastle LLC)

・関東財務局-無登録で金融商品取引業等を行う者について(bitcastle LLC)

・Financial Services Authority(St. Vincent and the Grenadines)-UNAUTHORISED VIRTUAL ASSET SERVICE PROVIDERS (VASPs)

・金融庁-金融事業者一括検索

・Google透明性レポート-セーフブラウジング(https://transparencyreport.google.com/safe-browsing/search?url=bitcastle.io)

bitcastleFXに関する不審点

公開文書どうしの説明にずれ。日本語ヘルプは両建てを許可。英語文書には追加の制限。出金時の条件も確認が必要。事案名「bitcastleFX」を右上に示す説明図。

この章ではbitcastleFXに関する不審点として、英語だけの取引ガイドライン、日本語のヘルプとの違い、公式のコラムとブログの説明、名乗る免許、出金のときのクレジットの扱い、振込先の名義の6点を取り上げます。いずれもbitcastleFX自身が公開している文書です。

6点に共通するのは、事業者自身の文書どうしが食い違っていることです。日本語と英語、コラムと規定、ブログと契約書、画面の残高と出金の計算のそれぞれで、利用者に見えている説明と出金の段階で使われる決まりがずれています。

利益の取り消しを定めた取引ガイドラインは英語の文書しか用意されていない

bitcastleFXの日本語のトップの下部には「取引ガイドライン」というリンクがあります。開くと表示されるのは「bitcastle FX Trading Guideline」と題した英語のPDFで、日本語の版へのリンクは見当たりません。

その禁止取引の4番目は、ボーナスやマイナスの残高を求めない仕組みの弱点を突く「excessive risk trading」(過度にリスクの高い取引)を禁じたうえで、判断のしかたを次のように書いています。

(前略)
The determination of whether transactions are fair is based on the expertise of our monitoring team and may not necessarily align with individual intentions.

▼利益の取り消しを定めた英語だけの取引ガイドライン

bitcastle-利益の取り消しを定めた英語だけの取引ガイドライン

出典:bitcastleFX

取引が公正かどうかは監視チームの専門的な判断で決まり、個人の意図とは必ずしも一致しないという意味です。対抗措置には「Cancel the trading profit」(取引の利益の取り消し)が並び、実行後の問い合わせには応じないとも書かれています。

利益を取り消す根拠となる文書が日本語では読めない状態です。口コミで告げられたという「ガイドライン違反」の中身を、日本語で暮らす利用者が自分で確かめる手段はありません。

日本語のヘルプは両建てとスキャルピングを認めると書くだけで英語の文書の制限に触れていない

日本語のヘルプセンターには、取引のしかたを説明する記事があります。「両建てについて」の本文は「bitcastleFXのお取引では、両建てが可能です。」の1文だけ、「スキャルピングについて」も「どのFX口座タイプでもスキャルピングを許可しています。」の1文だけです。

▼両建てができるとだけ書く日本語のヘルプ

bitcastle-両建てができるとだけ書く日本語のヘルプ

出典:bitcastleFX ヘルプセンター

英語の取引ガイドラインは、5番目で「It is prohibited to trade with multiple accounts in a hedging position.」(複数の口座での両建ては禁止)と定め、7番目では経済指標の発表の時間だけを狙った高いレバレッジの取引も禁じています。

日本語のヘルプだけを読んだ人は、自分の取引が違反にあたるかを判断できません。何が禁じられているかを知るには、英語のPDFを開き、項目を一つずつ読み解く必要があります。

公式のコラムとブログが挙げる出金できない原因に利益の没収は入っていない

2026年7月28日に更新された公式のコラムの見出し「bitcastleFXで出金できない主な原因」に挙がるのは、クレジットカードで入金した額の期間の制限、最低出金額、ボーナスのクレジット、本人確認の4つです。

▼出金できない原因を4つ挙げる公式のコラム

bitcastle-出金できない原因を4つ挙げる公式のコラム

出典:bitcastle

公式のブログも、よくある質問「bitcastleに出金拒否のうわさはありますか?」に次のように答えています。

不当な出金拒否の経歴はありません。
出金拒否に関しては、ユーザー側になんらかの問題があった可能性が高いです。

▼不当な出金拒否の経歴はないと答える公式のブログ

bitcastle-不当な出金拒否の経歴はないと答える公式のブログ

出典:bitcastle

一方、口コミの章で紹介する利用者には、サポートから「弊社のガイドラインに違反している行為が確認されました」「利益没収・出金を拒否させていただく判断に至りました」という文面が届いています。事業者自身の説明には、ガイドライン違反による利益の没収という原因が出てきません。

ブログはFSCのライセンスを取得したと書くが契約書は名前のないグループの免許番号を示すだけ

同じブログは、安全性の質問に「bitcastleは、モーリシャス金融サービス委員会(FSC)のライセンスを取得しています。」と答えています。ところが、FXの顧客契約書(Client agreement)の1.2は、運営会社を次のように説明しています。

1.2. bitcastleFX (“we” “us” , , or “our”) is a product under bitcastle LLC, a company with approval to conduct forex business, and part of a group with an investment dealer license (license number GB22201004) in Mauritius.

▼免許の番号だけを示す顧客契約書の1.2

bitcastle-免許の番号だけを示す顧客契約書の1.2

出典:bitcastleFX

免許を持つのは、モーリシャスで投資ディーラーの免許を受けた「グループ」だと書かれており、そのグループの会社の名前はどこにも書かれていません。bitcastle LLC自身が免許を受けたとも書いていません。

FSCの公開の登録簿で「bitcastle」を引くと、「No data found.」と表示されました。登録簿は免許の番号では引けないため、番号の持ち主までは確かめられません。

▼bitcastleの名前が見つからないFSCの登録簿

bitcastle-bitcastleの名前が見つからないFSCの登録簿

出典:Financial Services Commission, Mauritius

ブログの「ライセンスを取得しています」は、名前で引ける公開の記録では裏付けられませんでした。海外の免許をうたう業者は、番号と持ち主の名前の両方で、発行元の登録簿を引いて確かめる必要があります。

画面の残高に含まれるクレジットは出金を申し込むと大部分が消える計算になっている

ヘルプ「出金時のクレジット調整について」(2026年10月1日更新)は、出金を申し込むと、出金後の残高の5%を超えるクレジットをいったん止め、出金が認められれば削除すると説明しています。例では、クレジット50,000円のうち45,500円が削除されます。

▼出金でクレジットの大部分が消える計算を示すヘルプ

bitcastle-出金でクレジットの大部分が消える計算を示すヘルプ

出典:bitcastleFX ヘルプセンター

さらに、キャンペーンの注意事項は、対象外とする場合の一つに「その他当社が不正と判断した場合」を挙げ、取り消しの条件には「弊社の規定する不正な取引」を置いています。その「不正な取引」の中身は、注意事項の中では説明されていません。

▼不正の判断でクレジットを取り消すとする注意事項

bitcastle-不正の判断でクレジットを取り消すとする注意事項

出典:bitcastleFX ヘルプセンター

画面に表示された残高のうちクレジットの分は、出金の申込みや運営の判断で減ることが事業者自身のヘルプに書かれています。出金を申し込む前に、残高のうち入金と利益の分と、クレジットの分を画面で分けて確かめておく必要があります。

入金の振込先は契約の相手とは別の国内の法人名義の口座だった

2回の振込は、どちらも国内の法人名義の口座に宛てたものでした。一方、顧客契約書によれば、契約の相手はセントビンセント・グレナディーンのbitcastle LLCです。

公式のヘルプ「銀行利用での入金方法」は、入金を申し込むと「振込先の口座情報が表示されます」と説明しています。同じ記事に載るメールの見本でも、振込先の欄には「法人名」の行が設けられています。

▼振込先に法人名の行がある入金のヘルプ

bitcastle-振込先に法人名の行がある入金のヘルプ

出典:bitcastleFX ヘルプセンター

日本で登録を受けていない業者への入金を、国内の別の法人の口座が受け取る形です。振り込んだお金がどの会社の手元に渡ったのかを、利用者が自分で確かめにくい状態といえます。

振込先の名義が契約の相手と違う場合や、出金の段階で中身の分からない違反を告げられた場合は、追加の入金をせずに、振込の明細と届いたメールを保存したうえで専門家に相談してください。

【参考】

・bitcastleFX-bitcastle FX Trading Guideline(https://mt5.static.bitcastle.io/prod/bitcastleFXTradingGuidelines.pdf)

・bitcastleFX-両建てについて(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/44051613781913)

・bitcastleFX-スキャルピングについて(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/42022103920665)

・bitcastle-【公式】bitcastleFX(ビットキャッスル)は出金できない!?出金方法を詳しく解説【2025年最新】(https://bitcastle.io/column/post-25051/)

・bitcastle-bitcastleの出金方法を徹底解説!出金できない原因も紹介(https://bitcastle.io/ja/blog/bitcastle-withdraw/)

・bitcastleFX-Client agreement(https://mt5.static.bitcastle.io/prod/bitcastleFXTermsandConditions.pdf)

・Financial Services Commission, Mauritius-Register of Licensees(https://opr.fscmauritius.org/ords/opr/r/fsc-opr/fsc-online-public-register-opr)

・bitcastleFX-出金時のクレジット調整について(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/44744499073049)

・bitcastleFX-<累計1,000万円までもらえる>bitcastleFXのスタンダード口座に入金で最大210%分クレジットプレゼント!(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/42291331274777)

・bitcastleFX-銀行利用での入金方法(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/42102076907545)

海外FXの入金ボーナスが出金トラブルにつながりやすい理由

表示資産額と出金可能額は別。クレジットも資産額に含む。運営が違反を判断する規定。争いの窓口にも制約がある。事案名「bitcastleFX」を右上に示す説明図。

入金額に上乗せするボーナスは、海外FXの勧誘でよく目にする特典です。この章では、ボーナスの仕組みそのもの、不正の判断の決め方、国内の決まり、争いになったときの窓口の4つの面から、出金の段階でトラブルが起きやすい理由を整理します。

クレジットを証拠金に含めるため入金額より大きな損益が出やすい

bitcastleFXのヘルプは、取引の画面に表示される資産額を「資産額 = 残高+ クレジット + 浮動利益/損失 + スワップ + 手数料」と説明しています。クレジットは「提供されているプロモーションプログラムから取引口座に付与された、出金できない資金の額」です。

強制決済(ストップアウト)の判定にも、ヘルプは「入金額とボーナスを含めた有効証拠金」を使うとしています。クレジットがあれば、入金した額だけのときより損失を抱えたまま取引を続けられることになり、その分短い期間で大きな損益が出やすくなります。

何が不正な取引にあたるかを運営が決める定めになっている

取引ガイドラインの9番目は、運営が対抗措置をとる条件を次のように書いています。

9. If bitcastleFX reasonably suspects based on the Client’s trading strategy or other behavior, that Client conducts the abovementioned prohibited trading strategies(後略)

取引のしかたなどから、運営が禁止の取引をしていると「合理的に疑う」場合に、口座の閉鎖や利益の取り消しを含む措置をとれるという内容です。措置の最後には、運営の裁量で必要と考えるその他の措置(any other action deemed necessary)まで並びます。

疑いの基準を持つのは運営の側で、利用者には判断の材料が示されません。口コミに見られる「違反の根拠を示さず」という訴えは、この定めのもとで出金が止められた場面とみられます。

日本で登録を受けた業者には特別の利益の提供を禁じる決まりがある

金融商品取引業等に関する内閣府令の第117条第1項第3号は、登録を受けた業者に禁じる行為として次のものを挙げています。

金融商品取引契約につき、顧客若しくはその指定した者に対し、特別の利益の提供を約し、又は顧客若しくは第三者に対し特別の利益を提供する行為(第三者をして特別の利益の提供を約させ、又はこれを提供させる行為を含む。)

国内で登録を受けたFXの業者は、この決まりを守る前提で営業しています。入金額に上乗せする特典を見かけたら、まずその業者が日本で登録を受けているかを金融庁の名簿で確かめてください。

登録のない業者との争いは国内のあっせんの窓口を使えず契約は外国の法律による

証券や金融商品の取引のトラブルを扱う証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)は、相談の対象となる業者について「(注)当センターの対象となっている金融商品取引業者等に限ります。」と案内しています。日本で登録を受けていない業者との争いには、この窓口を使えません。

さらに、bitcastleFXの顧客契約書は「26.1. The Agreement shall be governed by the laws of Saint Vincent and the Grenadines.」と、契約がセントビンセント・グレナディーンの法律によると定めています。

ただし、日本の消費者を守る法律がどこまで認めるかは別の問題で、返金をあきらめる理由にはなりません。出金を止められたら、取引の画面とメール、振込の明細を残したうえで専門家に相談してください。

【参考】

・bitcastleFX-MT5アプリに表示されるクレジットについて(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/42101895257113)

・bitcastleFX-ボーナスのクッション機能について(https://support-ja-fxp.bitcastle.io/hc/ja/articles/44154204055449)

・bitcastleFX-bitcastle FX Trading Guideline(https://mt5.static.bitcastle.io/prod/bitcastleFXTradingGuidelines.pdf)

・e-Gov法令検索-金融商品取引業等に関する内閣府令

・証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)-よくあるご質問(https://www.finmac.or.jp/faq/)

・bitcastleFX-Client agreement(https://mt5.static.bitcastle.io/prod/bitcastleFXTermsandConditions.pdf)

bitcastleFXの不審点を見抜く方法

時点ごとに確認する資料を変える。開設前に登録情報を調べる。入金前に名義と規約を照合。拒否後は記録を保存する。事案名「bitcastleFX」を右上に示す説明図。

本件で出金が止まったのは、入金した直後ではなく、利益が出て出金を申し込んだ後でした。問題が表に出る前にも、確かめられる機会は何度かあります。ここでは口座を開く前から出金を拒まれたときまでを確かめる時点ごとに区切り、その時点で手元の画面や書類から確かめられることを、本件の事実とともに挙げます。

  • 【口座を開く前】サービス名と会社名で、金融庁の無登録業者の一覧と一括検索を行う
    • bitcastleFXは無登録業者の一覧に載り、一括検索でも無登録で警告を受けた業者として表示されます。暗号資産の取引所としても、金融庁から警告書を受けています。
  • 【口座を開く前】同意を求められる規約やガイドラインを、日本語で読めるかどうか確かめる
    • 利益の取り消しを定めた取引ガイドラインは英語のPDFだけで、日本語のヘルプには両建てやスキャルピングを禁じる条件が書かれていませんでした。
  • 【入金の前】「ライセンスを取得」とうたう免許は、番号と持ち主の名前で発行元の登録簿を確認する
    • ブログはFSCのライセンスをうたいますが、契約書が示すのは名前のない「グループ」の免許番号だけで、FSCの登録簿で「bitcastle」を検索しても見つかりませんでした。
  • 【入金の前】振込先の名義が契約書に書かれた相手と同じかどうかを見る
    • 契約の相手はセントビンセント・グレナディーンのbitcastle LLCですが、振込先は国内の法人名義の口座でした。名義が違えば、お金が誰の手元に渡るのかが分かりにくくなります。
  • 【取引の間】画面の残高のうち、クレジットの分と引き出せる分を分けて考える
    • クレジットは出金できない資金で、出金を申し込むと大部分が削除される計算になっています。画面の数字が大きく伸びても、そのまま受け取れる額ではありません。
  • 【出金を拒まれたとき】違反とされた取引の中身を書面で求め、記録を残して相談する
    • 事業者自身のコラムとブログは、出金できない原因に利益の没収を挙げていません。理由が示されないときは、違反とされた取引の日時と内容を書面で求め、その返事も含めて専門家に相談してください。

どれか1つにでも当てはまる点があれば、それ以上の入金は控えてください。利益の没収や口座の凍結を告げられた後は、取引の画面にログインできなくなることもあります。取引の履歴や届いたメール、振込の明細を早めに手元に保存し、信頼できる第三者に見てもらうことが大切です。

bitcastleFXに関する口コミや被害事例

出金後の違反通知を訴える投稿。投稿時期は2024年から2026年。違反の具体的内容は不明。投稿だけで同一案件とはいえない。事案名「bitcastleFX」を右上に示す説明図。

bitcastleFXの出金については、Yahoo!知恵袋とXに、利用者が自分の体験として書いた投稿が見つかりました。ここでは、サポートからの文面を載せた質問、相談者と同じ時期のXの投稿、2024年の質問の3つを紹介します。どの投稿でも、違反とされた取引の中身は示されていません。

入金ボーナスの利益を出金しようとしてガイドライン違反を告げられたという相談

2026年4月14日の質問は、入金ボーナスを使って取引し、利益が出たところで出金を頼んだ人のものです。質問には、サポートから届いた文面がそのまま書き写されています。

bit castleの口座を開設して取引しました。
登録者100万人とあり完全に信用していました。

入金ボーナスを利用して取引しましたが
(中略)

サポートからの文面です。

お世話になっております。
bitcastleサポート事務局でございます。

この度、お客様のアカウントおよびお取引について調査を行った結果、弊社のガイドラインに違反している行為が確認されました。
そのため、利益没収・出金を拒否させていただく判断に至りました。
(後略)

▼ガイドライン違反で利益没収と告げられた知恵袋の質問

bitcastle-ガイドライン違反で利益没収と告げられた知恵袋の質問

出典:Yahoo!知恵袋

投稿者は、損失で資金がなくなった1回目と2回目の取引も「同じやり方でポジション取ってました。」と書いています。負けたときには問題にされなかった取引のしかたが、利益が出たときにだけ違反とされたという訴えです。

相談者と同じ時期に出金の申込みの後で口座が凍結されたという投稿が続いている

Xでは、2026年9月に、bitcastleで出金を拒まれたという投稿が相次いでいました。9月26日の投稿は、申込みの後の流れを次のように書いています。

bitcastleの件ですが、
出金申請後にmt5を凍結、さらにログインもできなくなり履歴も見れず。
その後メールで違反だと言ってきて、問い合わせにも一方的に違反だと言って違反の根拠を示さず。
(後略)

▼出金の申込みの後に凍結されたというXの投稿(2026年9月26日)

bitcastle-出金の申込みの後に凍結されたというXの投稿(2026年9月26日)

出典:X

同じ9月だけでも、自分の口座の出金を拒まれた、凍結されたと書いたアカウントは少なくとも6つありました。出金の申込みの後に、取引用のアプリにもログインできなくなったという書き込みが重なっています。

2024年からガイドラインを確かめて取引したのに違反とされたという相談がある

同じ形の相談は、2年前の2024年11月22日の質問にもすでに書かれています。

bitcastleというfx取引所で出金拒否されました。
私はガイドラインをすべて確認後普通に取引を行い利益が出たので出金申請をしました。
3日後連絡がありガイドライン違反があるので出金は非承認、また口座は凍結させるということでした。
その後何度かメールのやり取りをしましたが一方的に終わりにされました。
これはもう泣き寝入りするしか方法はないのでしょうか?

2026年8月14日の質問にも「一方的に規約違反と…」とあり、ガイドラインを読んでいても、違反の中身を知らされないまま出金を止められる形が2年近く続いていることになります。

これらの投稿が本件と同じ扱いかどうかまでは確かめられません。ただ、出金の段階で違反を告げられたら、違反とされた取引を具体的に示すよう書面で求め、届いたメールと取引の履歴を保存したうえで専門家に相談してください。

【参考】

・Yahoo!知恵袋-2026年4月14日の質問(入金ボーナスで出た利益の出金を頼むとガイドライン違反で利益没収と告げられたという相談)(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13327238243)

・X-2026年9月26日の投稿(出金の申込みの後に取引用のアプリを凍結されたという書き込み)(https://x.com/i/status/2103772270162530329)

・Yahoo!知恵袋-2024年11月22日の質問(ガイドラインを確かめて取引したのに違反とされ出金が非承認になったという相談)(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13307056103)

・Yahoo!知恵袋-2026年8月14日の質問(コピートレードは違反なのか、一方的に規約違反と言われたという相談)(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14330539979)

bitcastleFXに関する口コミが少ない理由

口コミの少なさは安全の根拠にならない。違反の内容を特定しにくい。事業者の説明に投稿が埋もれる。ログイン中に履歴を残す。事案名「bitcastleFX」を右上に示す説明図。

bitcastleFXで出金を拒まれたという書き込みは見つかる一方、何をしたら違反とされたのかまで書いた口コミはほとんどありません。英語の取引ガイドラインを読み返しても、どの項目にあたるのかを特定できないためです。自分の落ち度だったのかもしれないと迷う人ほど、被害として書き込みにくいとみられます。

検索すると、公式のコラムの「正しい手順とルールに沿って出金申請を行えば、問題なく出金できます」という説明が目立ちます。Q&Aのサイトにも、規約を守れば出金を拒まれないという長い回答が並びます。

こうした説明に囲まれると、出金を止められた人の短い書き込みは埋もれ、口コミとして目に留まりにくくなります。

記録を手元に残しにくいことも重なります。Xには、出金を申し込んだ後に取引用のアプリにログインできなくなり、履歴も見られなくなったという投稿がありました。取引の中身を示せないまま訴えるしかなく、具体的な口コミとして積み重なりにくい状態です。

書き込みが少ないことや、事業者が「問題なく出金できます」と説明していることは、安全に出金できることの根拠にはなりません。利益の没収や口座の凍結を告げられたら、ログインできるうちに取引の履歴とメールを保存し専門家に相談してください。

LAWYER

弁護士紹介

翔躍法律事務所 代表弁護士 近藤裕之

翔躍法律事務所 代表弁護士

近藤 裕之

登録番号
60051

元裁判官。裁判官として民事事件に携わったほか、法務省大臣官房参事官として国の訟務にも従事しました。

主な経歴

  1. 仙台地方裁判所 判事補
  2. 東京地方裁判所 判事
  3. 東京地方裁判所 民事第18部 判事
  4. 法務省大臣官房参事官(訟務担当)

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